【パニック映画の最高傑作！】ポールニューマン・スティーブマックイーン主演高層ビルパニック・タワーリングインフェルノあらすじ・登場人物の見せ場について

今回は、タワーリング・インフエルノのストーリーのあらすじと、出演した人物が、どのような役柄で、どのような見せ場があるのかをご紹介したいと思います。

あらすじ

 

「タワーリングインフェルノ」は、最新の高層ビルである「グラス・タワー」で発生した火災と、その建物に閉じ込められた人々の生死を描いたパニック映画です。

物語は、サンフランシスコにそびえたつ超高層ビル・グラスタワーの設計士が砂漠から帰ってくるところから物語が始まります。

戻ってきたのは、自身が設計したグラスタワーが完成し、祝賀パーティーが行われそのパーティーに出席するために戻ってきました。

【画像：ビッグスターの夢の共演『タワーリングインフェルノ』】

しかし戻ってくる早々、そのビルのトラブルが次々と発生したので、確認していきました。

そこで、判明したのが、設計上指定していた電気配線の電線の品質が極端に低い物でした。

このまま放置すると重大な支障をきたす可能性が極めて大でした。

しかし、ビルのオーナーは、この祝賀パーティーを利用して全米の都市改造計画に自社を売り込むことを画策していたので、何が何でも祝賀会を成功させる必要がありパーティーを強行します。

そんなやり取りをしている最中、８１階の倉庫で電気ショートで出火してしまいます。

設計士は、何処が問題個所かビル内を捜索していきます。

その捜索中に部下は、猛火に襲われ死亡してしまいました。

【画像：ビッグスターの夢の共演『タワーリングインフェルノ』】

【画像：映画 《 タワーリング・インフェルノ 》 夢映画館 – 夢に想う映画 –】

その時、グラスタワーのスイカルームで完成披露パーティーから始まります。

しかし、８１階の火災現場は欠陥工事のせいで、電気設備は作動せず火災探知機の誤作動・スプリンクラー・防火シャッターも動作せず。

その為に火は瞬く間にビル全体に広がっていきます。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

もうビルの警備担当者レベルで対応できる状態でなく消防隊が到着するも、事態は深刻な状況でした。

【画像：ビッグスターの夢の共演『タワーリングインフェルノ』】

そして、消防隊長はビルのオーナーに直談判し、パーティーの中止を強く主張し、中止させ避難を開始しました。

【画像：ビッグスターの夢の共演『タワーリングインフェルノ』】

もうその時、既に手遅れな状態でした。

メインエレベーターは途中で炎につつまれ使うことが出来なくなり自体は徐々に悪くなっていきました。

【画像：ビッグスターの夢の共演『タワーリングインフェルノ』】

消防隊の必死の消火救助作業の努力の甲斐もなく、パーティーの参加者や、ビル内にいた数百人の人々が、火事によって取り残されてしまいました。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】
消防士である主人公たちは、生存者を救おうと奮闘します。しかし、火の勢いは収まることなく、避難もはかどりません。

絶望的な状況の中で、人々の命を助けるため主人公たちが勇気を持って立ち向かう姿を描いた壮大なストーリーです。

 

タワーリングインフェルノの出演者（俳優・女優）と登場人物

 

「タワーリングインフェルノ」では、鋭い青い目とイケメンな容姿が特徴のスティーブ・マックイーンが、消防士のマイク・オハラという役を演じました。

スティーブ・マックイーンは、クールな魅力と演技の幅広さで知られている、アメリカの映画界で非常に有名であり、幅広いジャンルの映画で活躍し、多くの賞を受賞してきました。

特に彼の演技は感情の表現力に優れており、観客に深い感銘を与えます。

「タワーリングインフェルノ」では、勇敢で頼りがいのある消防士を演じ、彼の勇敢さや人間性が物語の中心となり、観客から高い評価を受けました。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

スティーブ・マックイーンは「タワーリングインフェルノ」以外にも、「ザ・グレート・エスケープ（大脱走）」、「ブリット」、「華麗なる賭け」などに出演しています。

アクション映画のスターとしての地位を確立し、高い演技力で数々のファンを魅了しました。

「タワーリングインフェルノ」のもうひとりの主人公はポール・ニューマンで、建築家のダグ・ロバーツを演じています。

ポール・ニューマンも、アメリカの映画界で非常に人気のあるスターです。クールな魅力とアクション俳優としての高い実力で知られています。

彼の存在感と迫力あるアクションシーンは、さまざまな作品で多くの観客に強い印象を与えました。

「タワーリングインフェルノ」では、ビルの構造や安全性に詳しい建築家として、ビル内の避難経路を見つけ出す重要な役割を果たします。

クールで冷静な雰囲気を持ちながらも、緊迫感や危険な状況に立ち向かう勇敢さを醸し出す演技で、観客に緊張感と興奮を与え、高い評価を得ました。

ポール・ニューマンは「タワーリングインフェルノ」以外にも「ハスラー」、「クール・ハンド・ルーク（暴力脱獄）」、「カラーマネー（ハスラー２）」などに出演しています。

彼の演技は常に評価が高く、その実力とカリスマ性から映画界での地位を確立しています。

両主演俳優の演技力と映画への貢献度は高く評価され、「タワーリングインフェルノ」は一層魅力的な作品となりました。

その結果として映画は成功を収め、パニック映画の傑作として定評を得ました。

 

各・キャスト別のストーリー内の見せ場

 

ここまでの解説で、おおまかなあらすじと主要キャストがよくわかったと思います。

では、「タワーリングインフェルノ」の中で、それぞれの登場人物がどのような役割を果たしていたのか、映画内でのそれぞれの見せ場について解説していきましょう。

 

消防隊長・オハラ班長を熱演したスティーブ・マックイーンはかっこいい

 

この映画は、消防隊長・オハラ班長を熱演したスティーブ・マックイーンと、ビル設計者のダグ・ロバートを演じたポールニューマンが、ダブル主役としてストーリーの中で絡み合います。

消防士として、ビルに大きな欠陥があることに気付いているオハラ班長は、ビルを設計したダグと張り合う関係になっていきます。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

オハラ班長は、確実に消火ができるのは、はしご車が到達する範囲の限界である9階までだと言い張ります。それにも関わらず、高いビルを建てようとする設計士を暗に非難しているのです。

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

しかし、消火と救助を進めていく中で、ビルについて詳しく知っている設計士のダグが必要であり、協力を求めなければなりません。

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

張り合う立場でありながら、協力していく関係性の駆け引きを楽しめます。

 

設計者のダグ・ロバートを演じたポールニューマンもかっこいい

 

一方のダグは、「グラス・タワー」を設計士としての最後の仕事と考えており、リタイア先の砂漠での暮らしを始めようとしていました。

設計だけを担当しただけで、建設にはかかわっておらず、完成披露パーティーのためにタワーに戻ってきたといういきさつでした。

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

火災が発生し、救助活動に関わるなかで、設計通りに建てられていないことを知ることになります。

設計士として、多くの犠牲者を伴う事故の罪悪感にさいなまれてしまい、設計士を敵視しているオハラ消防隊長に協力するようになるのです。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

オハラ隊長は、火災の専門家としての活躍しますが、ダグ設計士は、ビルの専門家として消火・救助の活躍をしていきます。

 

数少ない女優陣なのかで別格のオーラを放つフェイ・ダナウェイ

 

設計士ダグ・ロバーツの婚約者、スーザン・フランクリン役を演じたのは、フェイ・ダナウェイです。

出版社で働くキャリアウーマンで、雑誌編集者として活躍していました。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

その仕事ぶりが認められて、次期編集長にと出版社の上層部から内示があり編集者としての活躍したい気持ちと夫に付いていき砂漠のリタイヤをすべきか悩む女性を演じます。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

火災発生時には、完成披露パーティーの出席者としてタワーにおり、炎の恐怖に直面しながら、生き残るために最善を尽くす姿が、感動を呼びました。

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

火災事故を通して人間性が成長し、仕事のキャリアを棄ててでも、夫を支えて共に歩んで行こうとする強い女性を演じています。

【画像：【1931】 ○ シドニー・ルメット 「ネットワーク」 （７６年／米）】

役者としてフェイ・ダナウェイは、過去に「ネットワーク」でウィリアム・ホールデンとの共演があるのも、隠れた見どころです。

 

名ダンサー・フレッドアステアとリゾレット役のジェニファー・ジョーンズとの掛け合いがおしゃれでカッコイイ

 

作中の三流詐欺師を演じたのは、タップダンサーとしても有名な、フレッド・アステアです。

主に、富豪の未亡人リゾレットを演じる、ジェニファー・ジョーンズとの掛け合いが見どころです。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

リゾレットをだまそうとしていましたが、すでに詐欺師であることがバレバレでした。

火災発生時には、人のいい性格が露呈していきます。

だますために仕込んだ株券を入れたレンタルのタキシードを、火だるまになった人を助けるために火を消すのに使ってしまい使い物にならなくなってしまいます。

【画像：ビッグスターの夢の共演『タワーリングインフェルノ』】

リゾレットから、詐欺師に向いていないと告げられ、無事に助かったらふたりで再開することも約束する展開に進みます。

演技に、タップダンサーの身のこなしがよく活きていて、ドジな詐欺師ながら、おしゃれでかっこいいシーンとして楽しめるのもみどころです。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

物語も最後になったワンシーンでフレッド・アステアが、ジェニファー・ジョーンズが亡くなったことを知らされました。

茫然自失した、フレッド・アステアがつぶやくように亡くなったリゾレットの名前を連呼するシーンは泣けてきます。

【画像：Twitter】

【画像：20131218 ジョン・ギラーミン「タワーリング・インフェルノ」】

【画像：Twitter】

その後、リゾレットが飼っていた猫を手渡せれます。

このシーンから、恐らく詐欺を引退し、リゾレットが飼っていた猫をリゾレットと思い過ごしていくのだと思われます。

もし、リゾレットが亡くなっていなかったらどんな二人になったのかも気になるところです。

 

愛猫を救うために炎上階の自宅に戻り、生きてパーティー会場に戻るも最後の圧巻！転落死するジェニファー・ジョーンズ

 

三流詐欺師に株券購入を持ち掛けられるも首尾よく見破る富豪の未亡人リゾレット役は、ジェニファー・ジョーンズが演じます。

【画像：Twitter】

上品な人柄が特徴の役です。

グラスタワーの住人の子どもたちのための家庭教師のような仕事をしており、完成披露パーティーにも参加します。

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

教え子である子どもたちのことが気になり、勇敢に助けに行きます。

無事１３５階にあるパーティー会場までたどり着くことが出来ました。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

しかし、最後の展望エレベーターで脱出する、途中で火災による爆発に遭い、エレベーターが傾き抱きかかえていた子供を同乗者に手渡したために転落死してしまいます。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

【画像：エリック on Twitter: “#映画で印象に残っているエレベーター】

前半の見どころシーンがロバート・ワグナーの焼死シーンならば、後半の見どころシーンの一つがこのエレベーターからの転落シーンです。

この手の物語では、どの登場人物が死亡するのは、ある程度分かるのですが、死に方がショッキングです。

本来なら、主役を演じる女優は男優が、火だるまになったりエレベーターから１００階以上の上空から転落するのは、すさまじいです。

今回の映画は、登場する俳優たちが生身の人間が一生懸命演じている感じです。

今の映画のようにＣＧ技術が目に付く映画とは全くとがいますがまるで舞台で役者が演じている感が出れいい感じに仕上がっています。

「タワーリングインフェルノ」では、過去に起こった実際のビル火災事故と酷似するシーンが含まれていますが、リゾレットの転落死もその一部となっています。

後、昔懐かしい映画マニアならジャニ・ファージョンズとウィリアム・ホールデンと出てくれば、映画「慕情」を思い出します。

【画像：ウィリアム・ホールデン、ジェニファー・ジョーンズ共演「慕情」NHK BSプレミアム10/21放送】

今回は、各出演者が、名優だらけなので、共演した役者だらけなので、このようなことが起こりますが、現在ならまずこのように一つの作品にスケジュールを合わせるのは、ほぼ無理だろうと思います。

 

（６）最悪の悪役・娘婿ロジャー役・リチャードジェンバレン最後までアッパレな悪役ぷりがスゴイ！

 

火災の原因となる配線工事を施工した、「タワーリングインフェルノ」作品内の最大の悪役であるロジャーは、リチャード・チェンバレンが演じました。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

火災発生後も、不正をして、救助の順番を待つことなく逃げ出そうとするなど、最初から最後までアッパレなまでに、悪役に徹していたのがみどころです。

今回の役の中のリチャード・チェンバレンは、ビルのオーナーのジム・ダンカン社長の娘婿として、今回のビル建設の電気工事の下請け会社の社長役です。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

ダンカン社長よりビル建設に当初想定していた建設予算が大幅にオーバーしたのでロジャーに電気配線で１００万ドル浮かせるよう指示する。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

それをいい事に１００万ドル以上に浮かせ低品質の電気配線の工事をしたために今回の火事になった原因を作った張本人です。

ただ、私の憶測ですが、リチャード・チェンバレンは、ダンカン社長の娘婿です。

恐らく一族内で窮屈だったのではないかと思います。

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

それを伺わせるシーンが出てきます。

ポール・ニューマンが、ジェニファー・ジョーンズを助けパーティー会場に戻ってきます。

その際、使用した階段が途中で爆破され避難に使用することが出来ないことを告げました。

しかし、リチャード・チェンバレンはその告げられた事を無視し、妻に一緒に逃げようと述べます。

妻は、途中で使えないからと、言いましたがリチャードは、妻に「みんなの言うことを聞いていたら窮屈で大変なことになる。」と述べました。

階段を、使って階下に降りていきましたが、やはり途中で新たなガス爆破に合い結局引き返すしかありませんでした。

戻ってきた旦那のチェンバレンに妻は、無事に戻ってきて率直な感想として「無事で戻ってきてくれてよかった。」というと、旦那のチェンバレンは、「何がよかったんだ。」と、告げます。

そして、続けて妻は、この後「どうなるのだろうか。」と述べると、旦那のチェンバレンは「後は酒を飲んで酔っ払うだけさ。」と投げやりな態度をとります。

その投げやりな態度に今度の火事の張本人が、自分の夫であることを知っていたので、そのことを旦那に言うと旦那はまた投げやりに「ほら又出た。お偉い親父さんの口調が。責任。責任。と、お前のかをを見るとお偉い親父さんに見下されているようだと。」

妻は、社会人として「責任について考えることが何が問題かと。」

旦那は、「その責任が窮屈だ、お前の顔を見ているとお偉い親父さんの陰に隠れたヒコバエのようなと。」

このやり取りを見ているだけで、社長一族の中で娘婿としての悲哀を感じます。

妻は何気ない一言や態度で、その気がなくても旦那は必要以上に卑屈になってしまい、俺だってやるときはやるんだと、変な意地を張り、これが今回の火事になってしまい引くに引けなくなり必要以上に悪になってしまったように感じます。

そう考えると、リチャード・チェンバレンも哀れな感じもしますが、でもやはり悪ぶりは最後まで徹底していましたね。

 

前編最高の見せ場・ダン・ビグロー役のロバート・ワグナーの壮絶な死に方がスゴイ

 

物語前半にて、壮絶な死に方をして、視聴者を火災の恐怖を引き立ててくれたのが、ダン・ビグローを演じる、ロバート・ワグナーです。

【画像：ある音楽人的日乗・タワーリング・インフェルノ　（The Towering Inferno）】

パーティー前にオフィスに戻り恋人と秘密の情事にふけり、パーティーの遅れて戻るとき気が付くと自分たちがいる部屋以外が、既に火の海になっていました。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

【画像：「タワーリング・インフェルノ」は日本公開1975年、その年の洋画配給収入ダントツ1位の大ヒット映画でした♪】

内線電話で助けを求めようとしましたが、秘密の情事にふけっている最中に電話がかかってくると邪魔なので、内線電話を切るように指示していました。

これが、今回はあだとなり外部に連絡が取れない状態でした。

今だったらスマホで助けも止めることもできたでしょうに。

しかし、ロバート・ワグナーは恋人に心配かけたくなくて嘘をついて消防隊が助けに来ると恋人に告げました。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

しかし、時間がたてば状況はさらに悪くなり、彼女も腹をくくらないといけないことを自覚します。

そして、彼女は「あたたと死ねるなら私は問題ないと。」

それに対してロバート・ワグナーは、最後に「私は学生時代に短距離の選手だったんだ。」と告げ、消防隊を連れて戻ってくると述べ、タオルを水にぬらして火の海に飛び込んで行きます。

しかし、体に火がついて火だるまになりよろけるように進んでいき最後に息絶えます。

【画像：The Towering Inferno – Death Of Bigelow And Lorrie】

どこまでも、カッコイイ役です。

前半最大の見せ場です。

その後恋人も背中に火が移り、ビルの窓を破り８０階くらいから階下に転落します。

【画像：タワーリング・インフェルノ : Rock’N Horror】

【画像：☆｢タワーリング・インフェルノ｣、二大漢役者の激突☆ カゴメ】

【画像：ビッグスターの夢の共演『タワーリングインフェルノ』】

始めてみた時にはびっくりした覚えがあります。

 

ビルオーナーのジム・ダンカン役、ウィリアム・ホールデンの貫禄がスゴイ

 

「グラス・タワー」のオーナーであるジム・ダンカン役を演じるのは、ウィリアム・ホールデンです。

法律が許す範囲内で、建設費用をより安くしようとし、娘婿でもあるロジャーに工事を依頼します。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

しかし、ロジャーは無断に必要以上に低品質な電気配線を使用した施工をしてしまったため、火災事故に発展してしまう事態に。

映画の中では、社運をかけた祝賀パーティーを成功させることにしがみつくあまり、グラスタワーの安全性に問題ないと考え、周りから上がってくる忠告を軽視する言動に終始します。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

すでに火災が発生しているにもかかわらず、本来なら完成披露パーティーを中止するべきでしたが、パーティーを続行する決定によって、多くの被害者が出てしまう結果に至ってしまいました。

物語の最後では、責任を感じている一面も見せており、全員が救出されるまで残ると宣言するほどに態度を変化させるところも見どころです。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

社長としてパーティーの主催者として責任を全うしようとします。

社会的責任と言えば、当然なのでしょうが、そのことが娘婿を追い詰めたのかもしれません。

娘婿と同じ罪を背負いますが、娘婿とは全く正反対の態度を示します。

この辺りのわかりやすさは、やはりハリウッド映画らしいです。

余談ですが、後の触れますが、実際のビル火災で「千日デパートビル火災」「ホテル・ニュージャパン火災」の時ビルの責任者が責任逃れに走ったり、自身の犯した罪の意識の欠如した社長がいたりとこの辺りの事を対比すると現実社会と今回のドラマが如何に、リアリティーが重視しているかがうかがえます。

 

ロジャーの暴挙を止め非業な死を遂げるロバート・ヴォーン

 

本作の悪役であるロジャーの暴挙を止めて巻き添えになってしまうゲイリー・パーカー上院議員役を演じるのは、ロバート・ヴォーンです。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

パーティー会場での救助の順番をくじで決めたあと、ロジャーは順番を無視してカゴに乗ろうとしますが、パーカー上院議員が阻止します。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

そのせいでリチャード・チェンバレンとともに転落してしまう羽目に。

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

ロジャーの悪役ぶりを引き立てる名演技です。

本来なら、このクラスの俳優をこんな形で使うのはもったいない限りです。

ロバート・ヴォーンならダンカン社長役でも問題ないくらいです。

この事だけ見ても如何に、今回の映画が出演者を贅沢に使っていたのかがうかがえます。

 

保安主任・ハリー・ジャーニガン役は元アメフト選手のO・J・シンプソン

 

意外な人物が今回の作品で出演していたのが、警備主任役で出演したO・J・シンプソンです。

【画像：映画【タワーリング・インフェルノ】あらすじと感想。ニューマンとマックイーンだと？！】

【画像：第三百九十三夜・あの頃、「タワーリング・インフェルノ」 | 時は止まる君は美しい】

一番最後にリゾレット夫人の愛猫を助け出し、最後に形見になった愛猫をフレッド・アステアに手渡すときはジーン来ます。

【画像：20131218 ジョン・ギラーミン「タワーリング・インフェルノ」】

O・J・シンプソンは、現役のフットボールプレーヤーでした。

この映画をきっかけにいくつかの作品にも名を連ねることになります。

後に述べますが、「カサンドラクロス」では、国際刑事の役でも出演していました。

【画像：カサンドラ・クロス – 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン】

ただ、後に「O・J・シンプソン事件」の被告となり出演作はあまり多くありません。

実現しなかったのですが、1984年の映画『ターミネーター』でアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたT-800役の候補にも挙がっていたそうですが、アーノルド・シュワルツェネッガー同様、立派な体格なので役的にあったかもしれません。

 

「タワーリングインフエルノ」について記事が長いので今回の記事は、映画の概要だけ集めました。
後は、次の記事でという形にしたいと考えています。

前回の記事はココを参照してください。